ケアマネージャー(介護支援専門部員)
介護福祉の上級職。介護プランのコーディネーター。
ケアマネージャーの仕事
ケアマネージャーとは、福祉利用者の介護プランをコーディネートする、介護福祉の上級職だ。
法的には「介護支援専門部員」という名称だが、現場では「ケアマネージャー」や「ケアマネ」と呼ばれることも多い。
ケアマネージャーの主な仕事は、要介護者(介護が必要な人)の心身の状態や家族・環境などを考慮して、介護プランを作成すること。
要介護者はいろいろな介護サービスを必要とするが、地域にはたくさんの介護施設や在宅介護サービスがあり、本人や家族だけで選ぶのはとても大変。
ケアマネージャーは、介護保険制度を利用して、要介護者に最も適したケアプラン(介護計画表)を作成する仕事である。
ケアマネージャーの収入と展望
ケアマネージャーの収入は、年収400万円前後。
ケアマネージャーの資格取得により、給与手当てがつく医療機関もある。
ケアマネージャーは将来の介護保険のコーディネーターとして期待されている反面、介護保険制度がいつまでも安定しないため、ケアマネだけで仕事をするのは難しい状態となっている。
それでも、福祉事業の拡大・複雑化により、個人個人に状況に合わせたケアプランを提供するコーディネーターは必要とされる職種なので、医療福祉系の国家資格のキャリアアップとしてケアマネージャーをにらんでおこう。
ケアマネージャーのなり方
ケアマネージャーは、すぐに取得できる資格ではない。
といっても、試験が難しいというわけではなく(むしろ簡単)、専門職としての5年、もしくは10年の実務経験が必要となる。
ケアマネージャーのなり方で最も多いのは、
・看護士/理学療法士などの「医療系国家資格」保持者
・社会福祉士/介護福祉士などの「福祉系国家資格」保持者
が、5年以上の実務経験を積んだ後に、ステップアップとしてケアマネージャー資格を取得するケース。
医療や福祉の国家資格は、取得するために医療福祉系の大学や専門学校を卒業しないといけないので、最短でも高校→大学or専門学校(2~4年)→実務経験(5年)の期間が必要となる。
それでも、ストレートで上がってきた人は20代半ばでケアマネージャーの資格を取得している。