社会福祉士

  • 国家資格
    (名称独占)
  • 実務制限:あり
  • 学歴制限:あり
  • 年齢制限:なし

社会福祉士の資格

社会福祉士(ソーシャルワーカー)は、高齢者や障害者などの福祉に関する相談にのり、助言や指導・援助などを行う専門家。そのため、介護のスキルだけでなく、福祉関連の法律や制度・心理学などの総合的な知識をもった資格である。

同じ福祉の国家資格の「介護福祉士」は現場の介護の専門家。社会福祉士は「福祉系の総合資格」と呼ばれたり、「福祉系資格ではトップクラスの資格」といわれるが、実際には社会福祉士の職域は多岐にわたり、相談の枠を超えた肉体労働も少なくない。

社会福祉士の資格は国家資格ではあるが名称独占資格。業務独占ではないため、社会福祉士だけができる仕事というものはない。また、介護の即戦力としては介護福祉士の方が需要が多かったり、福祉の総合職としては、ケアマネージャーの方が求められたりと、社会福祉士の立場があいまいになっているという問題もある。

このように問題点はいくつかあるが、福祉の総合資格として昇給や独立も可能な資格なので、福祉でのキャリアアップを目指すなら取得したい国家資格である。

社会福祉士の資格・試験情報

受験資格
(1)4年制大学で指定科目を修めて卒業した方
(2)2年制(または3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(または1年以上)相談援助の業務に従事した方
(3)社会福祉士短期養成施設(6月以上)を卒業(修了)した方
(4)社会福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業(修了)した方
試験日
1月下旬
申込期間
9月上旬~10月上旬
申込方法
郵送による申し込み
合格発表日
3月中旬
受験料
7,540円
試験地
北海道、青森県、岩手県、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、福岡県、熊本県、鹿児島県、沖縄県
試験内容
【出題形式】
・五肢択一を基本とする多肢選択形式
・1問1点の150点満点
【合格基準】60%以上で合格
【試験時間】240分

【出題範囲】
(1)人体の構造と機能及び疾病
(2)心理学理論と心理的支援
(3)社会理論と社会システム
(4)現代社会と福祉
(5)地域福祉の理論と方法
(6)福祉行財政と福祉計画
(7)社会保障
(8)障害者に対する支援と障害者自立支援制度
(9)低所得者に対する支援と生活保護制度
(10)保健医療サービス
(11)権利擁護と成年後見制度
(12)社会調査の基礎
(13)相談援助の基盤と専門職
(14)相談援助の理論と方法
(15)福祉サービスの組織と経営
(16)高齢者に対する支援と介護保険制度
(17)児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
(18)就労支援サービス、更生保護制度
受験者数
42,841人
合格率
18,8%
問合せ先
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
住所
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-5-6 SEMPOSビル
電話番号
03-3486-7559
公式サイト
http://www.sssc.or.jp/shakai/

過去問・サンプル問題

公式サイトで過去3年分の試験問題と解答をみることができる
http://www.sssc.or.jp/shakai/past_exam/