カイロプラクター
米国発の手技を用いた施術方法
カイロプラクターの仕事と収入
カイロプラクティック(Chiropractic)とは、主に脊椎にアプローチする手技を使った施術方法です。 骨や関節の動きから問題個所を見つけ、背骨や骨盤の異常を調整し、脳からの神経伝達の働きを回復させ、人が本来もっている自然治癒力を促します。
カイロプラクティックは1895年、アメリカで「ダニエル・デビッド・パーマー」が創設しました。その後、息子達が研究をして現在では世界数十カ国で国家資格となっており、世界保健機構(WHO)でも針灸と同様の代替医療として認められています。 日本には、1916年に川口三郎が伝えたとされています。
カイロプラクターの就職先は、カイロプラクティック院やカイロプラクティックに理解のある整形外科など。収入は基本給+歩合制というところもあります。
カイロプラクターは経験を積んだ後に独立開業を目指す人の多い仕事です。独立すれば収入はピンきりですが、大体40分4,000円ほどの値段設定なので、どれくらい集客できそうかを考えてみるとよいでしょう。
カイロプラクターのなり方・学校
日本ではカイロプラクターの法整備がされていないため、なり方も様々。数ヶ月の通信教育で資格がとれる講座から、2年制、4年制の養成施設まで多岐に渡ります。 スクールには通わず、カイロプラクティック院でのアルバイトからそのままカイロプラクターになる人もいます。
カイロプラクターは資格がなくてもできる仕事です。どの資格を取得するかというよりも、どういう先生から、どういう知識・技術を学びたいかを考えましょう。
カイロプラクターの資格
日本にはカイロプラクティックの国家資格がなく、それぞれの団体が発行している民間資格しかないため、「カイロプラクター」や「カイロドクター」、「カイロプラクティック師」など良く似た名前の資格が乱立しています。
また、日本ではカイロプラクティックは医療として認められていません。マッサージの国家資格であるあん摩マッサージ指圧師に関連する法律の問題は意識しておきましょう。
日本以外に目を向けると、世界保健機関 (WHO) は、カイロプラクティックを鍼灸などと同様の「代替医療」と位置付けており、アメリカやヨーロッパなどの数十カ国では国家資格として認められています。
国際的にはCCE(Council on Chiropractic Education:カイロプラクティック教育評議会)という国際団体が、カイロプラクター養成教育の基準を定めており、アメリカではカイロプラクターも医師と同じように6年間大学で学び、病気の診断をしたりレントゲンなども扱える資格です。 日本でも、国際基準を満たすカイロプラクター養成機関もあります。
カイロプラクティックの危険性
カイロプラクティックでは、施術の際に脊椎に直接力を加えるため、技術や知識のない人がおこなうと神経を痛める危険性があります。特に頚椎に急激な回転を加えるスラスト法と呼ばれる施術は、禁止の方向で動いています。