食育
調理・材料・文化・マナー 食教育のプロフェッショナル
食育の仕事・収入
食育の資格はとてもたくさんありますが、食育はまだまだ新しい職域です。資格を取得したからといってそれだけで食育の専門家として就職したり、資格手当てをつけてもらうことは難しいでしょう。
食育の資格や知識を活かせる仕事としては、食品を扱う企業や惣菜を扱うスーパーなどに就職し食育の知識を基にした商品やレシピの開発をしたり、フリーランスの食育アドバイザーとして食育をはじめとした料理・美容・健康などのレッスンやイベントなどを企画したりします。
就職した場合の収入は一般的な社員の収入と同じです。フリーランスでがんばるなら、食育はこれから需要のある分野なのでがんばり次第で高い収入を得ることもできるでしょう。
食育の分野で仕事をする際、国家資格である栄養士・管理栄養士・調理師などの資格があれば活躍の場は広がります。
食育とは何か
「食育」とは調理の知識、食材や食品の知識、食のマナーや文化、自給率や昨今の食糧問題など、食に関する総括的な教育のことです。教育界の三育「知育・徳育・体育」に食育がプラスされたといわれるほど、食育は重要なものと考えられています。
「食育」という言葉自体は明治時代からありました。近年の子どもが食べるジャンクフードの問題やBSE問題、輸入食品への不安、産地偽装など、食に対する不安や危険の高まりから、食にまつわる探求心や体にいいものを食べようとする欲求が高まってきました。
そして2005年6月10日、「食育によって国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むことを目的とする」という食育基本法の成立により、食育は一気に脚光をあびるようになりました。
食育でいろいろな食べ物の特性を知ることで、栄養バランスを管理しカロリーや脂肪を適正にコントロールしたメニューづくりができるようになります。そして、日本でも多くなっている生活習慣病の予防や健康的なダイエットにも食育の知識を役立てることができます。
今の日本の子どもたちは偏食、肥満、味覚障害など、食に関して多くの問題を抱えていて、キレやすい子どもが増えてきたのも乱れた食生活が原因であると言われています。これからの日本の食を考えていく上で、食育は必須の分野となるでしょう。
食育の資格一覧
食育に関する資格はたくさんあります。資格ごとに少しずつカリキュラムが異なるので、身に着けたい知識に近い資格から取得していきましょう。
食育インストラクター
食育インストラクターは、食育の第一人者でTVでもおなじみの服部幸應さんが理事長を務める「NPO日本食育インストラクター協会」が認定する資格です。
服部幸應さんが提唱する食育の3つの柱「食品を見分ける選食力」「食のマナー」「地球の食を考える」を基本としたカリキュラムです。
フードインストラクター
フードインストラクターは、「NPO法人みんなの食育」が認定する資格です。 食べ物を選ぶ力、食材の栄養と機能、調理法、味覚形成、食べ物の生育に関する知識、流通や品質表示、安全表示などを学ぶカリキュラムになっています。
フードインストラクターの資格認定は食材別になっているのが特徴で、「野菜編・畜産編・穀類編・魚編・くだもの編」の5つの講座に分かれています。資格も「フードインストラクター<野菜編>」などのように食材別に取得することができます。
その他の食育の資格
・食生活アドバイザー
・食育アドバイザー
・食育デザイナー
・食育指導士
などがあります。
食育の学校と講座
食育の資格が取れる学校です。食育の資格はたくさんあり、学校ごとにカリキュラムや取得できる資格が異なるのでしっかり比較検討してください。