精神保健福祉士

精神保健福祉士

精神障害者の社会復帰をサポートする福祉の世界の国家資格

精神保健福祉士の仕事・収入

精神保健福祉士は、うつ病や総合失調症などのような精神障害者の社会復帰をサポートする仕事です。「精神科ソーシャルワーカー(PSW)」とも呼ばれます。

精神保健福祉士のほとんどは、精神病院や総合病院の精神科で働いています。病院で働いているといっても、患者の治療を行っているわけではなく、入院前・入院中の生活相談や保険などの調整、退院後の社会復帰の支援など、医療ではなく社会福祉の面から精神障害者をサポートします。

精神保健福祉士の収入は年収300万前後と、医療機関の中では少ない方です。待遇の改善は福祉系資格全般に必要ですね。

精神保健福祉士のなり方・学校と講座

精神保健福祉士になるには、国家試験に合格する必要があります。

国家試験の主な受験資格は、
・福祉系の4年制大学卒業
・福祉系の短大卒業+実務経験(1~2年)
・一般大学/短大卒業+精神保健福祉士養成施設(半年~2年)

などです。福祉系大学卒業でも、指定科目が足りなければ養成施設に通う必要がでてきます。国家試験自体の難易度はそれほど高くありません(合格率60%前後)。

精神保健福祉士の資格

精神保健福祉士は、1997年に国家資格として誕生しました。当時は心理学ブームだったこともあり、新しい精神保健福祉士の資格も注目されていました。

しかし、世間での精神保健福祉士の認知度はあまり高くありません。医療界でもその役割を認識していない人が多く、資格をとって病院に就職しても、雑用のような仕事を頼まれることも少なくないのが現状です。