宅建(宅地建物取引主任者)

  • 国家資格
    (業務独占)
    (必置資格)
  • 実務制限:なし
  • 学歴制限:なし
  • 年齢制限:なし

宅建の仕事と収入

宅建とは、国家資格である「宅地建物取引主任者」の略称。
宅地建物=不動産取引の責任者で、法律と契約の説明をきちんとしながら、健全な取引を行う者に与えられる資格である。

不動産取引の中で、相手に法的な物件の説明をし、重要事項説明書類と契約書類にサインをし、取引を成約させることができるのは、宅建資格の所有者だけだ。

宅建所有者の勤務先としては、不動産業界はもちろん、不動産を扱うことが多い銀行・信託銀行などがあげられる。

宅建の勉強方法・学校

宅建の資格を取得するには、年1回、10月に実施される国家試験に合格する必要がある。試験は50問のマークシート形式(四肢択一式)で、業界人から、サラリーマン、OK、主婦、学生など、幅広い人が受験する人気資格だ。

独学でも十分に合格することのできる資格だが、1960年頃は50%以上あった合格率も、年々落ちており、最近では17%前後に落ち着いている。
先輩有資格者の「簡単に取れるよ」という意見をうのみにしないように気をつけよう。

宅建の資格は道が広がるスタートライン

宅建は簿記検定と並び、利用の幅の広い、使い勝手のいい資格だと言われる。

国家資格のわりに取得ハードルが低いことと、試験科目が民法に関する問題が中心で、権利関係や契約関係など、ビジネスに関する基本的な法知識を身につけることができるからだ。

宅建で得られた法知識をスタートラインに多くの道が開ける。
不動産のプロを目指すなら、不動産鑑定士やマンション管理士の資格に進んだり、法律系に進んで、司法書士や行政書士の資格を取得する人が多い。

宅建(宅地建物取引主任者)の資格・試験情報

受験資格
誰でも受験できる
試験日
10月の第3日曜日
申込期間
郵送(7月上旬~下旬)/インターネット(7月上旬~中旬)
申込方法
郵送、またはインターネットから申込み
合格発表日
11月下旬~12月上旬
受験料
7,000円
試験地
原則として、受験者が居住する都道府県の会場(全国約200会場)
試験内容
筆記試験(四肢択一式マークシート・50問・2時間)

(1)土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること
(2)土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること
(3)土地及び建物についての法令上の制限に関すること
(4)宅地及び建物についての税に関する法令に関すること
(5)宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること
(6)宅地及び建物の価格の評定に関すること
(7)宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること

合格基準は50問中36問以上の正解
宅地建物取引業に関する実用的な知識を有するかどうかを判定することに基準が置かれている。
受験者数
191,169人
合格率
16.7%
問合せ先
一般財団法人 不動産適正取引推進機構
住所
〒105-0001 東京都港区虎ノ門3丁目8番21号 第33森ビル3階
電話番号
03-3435-8111
公式サイト
http://www.retio.or.jp/exam/

過去問・サンプル問題

直近3年の過去問と解答(公式サイト)
http://www.retio.or.jp/past/past_ques_ans.html