TOEICテスト(トーイック)
- 民間資格
- 実務制限:なし
- 学歴制限:なし
- 年齢制限:なし
TOEICとは
TOEICとは、「国際コミュニケーション英語能力テスト」(Test Of English for International Communication:TOEIC)と呼ばれる、英語を母国語としない人を対象とした、英語によるコミュニケーション能力を検定するための試験である。
TOEICは英語のリスニングとリーディングの能力を10~990点で評価するテストで、英語力を客観的に評価しやすい資格試験として、就職や推薦入試の際の基準とされることもある。
TOEICの試験内容とスコア
TOEICの試験は、
・リスニング(聞き取り)テスト:100問、45分
・ リーディング(読解)テスト:100問、75分
の2部構成で実施される。
試験実施は年8回(1・3・5・6・7・9・10・11月)、全国80都市で開催されており、受験しやすい試験といえるだろう(受験料5,985円)。
スコアの基準(10~990点)
一般企業で求められるスコアは600点以上
高得点とされるのが800点以上
英語で十分なコミュニケーションがとれるとされるのが860点以上
とされている。TOEICのスコアの有効期限は2年間なので、高得点を維持するには学習を続ける必要がある。
TOEICの問題
ビジネス界をはじめとして、日本では評価の高いTOEICの資格試験だが、問題点もある。
スピーキング(会話)能力がわからない
TOEICのテストは、リスニングとリーディングから構成されているため、英語の会話能力をはかることができない。ビジネスに関わらず、コミュニケーションをとるためには会話力は必須。TOEICで「英語で十分なコミュニケーションがとれるとされる860点以上」のスコアをとっても、英会話が全く通じないという事例が少なくない。(TOEICではこの問題を受けて、TOEICスピーキングテスト/ライティングテストが始まった)
本当に世界共通の国際的なテストか?
TOEICのキャッチコピーとして「世界50ヶ国以上の国で実施されている、世界共通の国際コミュニケーション英語能力テスト」とよく言われるが、実際のところ、受験生の90%は日本人と韓国人。日本で評価が高いことと、世界に通ようするというのは別のことだと考えておいた方がいいだろう。
TOEICだけがビジネス英語能力じゃない
ビジネス英語というと、真っ先にTOEICが出てくることが多いですが、TOEICのスコアと英語を使ってビジネスを行える能力はイコールとは限らない。
日本の英語教育学の第一人者の一人「鳥飼玖美子」さんも、「英語でのビジネスができるかどうかは、英語力だけによるものではない。その人物の実務経験や人間力、コミュニケーション力などのトータルの力があってこそ。『TOEICのスコア=仕事能力』ではないのに、ない交ぜに語られており、そこに最大の問題がある」と言っている。
(参考: 鳥飼玖美子著『TOEFL・TOEICと日本人の英語力』)
人事採用者もTOEICの問題点については把握していて、実際のところは書類での足切りのためにTOEICの点数を使い、採用は面接での英語力とその他のビジネス能力で判断していることも多い。
TOEICテスト(トーイック)の資格・試験情報
- 問合せ先
- 一般財人法人 国際ビジネスコミュニケーション協会IIBC試験運営センター
- 公式サイト
- http://www.toeic.or.jp/
過去問・サンプル問題
TOEICテスト(トーイック)の試験の過去問は調査中です